カキフライとワインペアリング
牡蠣フライとワインペアリング
カリっと揚がった衣をかじれば、香ばしさと共にふわっと旨みが口いっぱいに広がるカキフライ。
秋から冬にかけて食べたい揚げ物の一つではないでしょうか。合わせるお酒はビールやハイボールが鉄板ですが、はたしてワインの場合は?
今回はスパークリングワインと白ワイン2種、合計3アイテムで試してみました。ポイントはワインの酸と、カキフライに何を付けて食べるか?
塩、しょうゆ、ソース。辛子を付ける、付けない?で相性の良いペアリングが変化します。
後味に牡蠣特有の苦みがほんのり
揚げ物にはしゅわっとした泡ものでしょう!ということで、スペインのカヴァ「モルトネグレ」をチョイス。このワインはトレパットという黒ブドウを使用しているため、ほんのりピンク色。ベリーの様な風味とコクもあります。
カキフライには塩を付けて合わせてみます。臭みは全く感じず後味に少しカキの苦みが残りましたが、嫌な感じではありません。ただ、ソースやしょうゆで食べるとなると、繊細なカヴァでは負けてしまうので、果実味、タンニンが程よいロゼワインがおすすめです。
品種:トレパット100%
塩で食べると素材の風味が引き立つ組み合わせ
スペインのソーヴィニヨン・ブラン「ラ・ガバチャ」。香りは穏やかだが飲むと清々しいハーブの香りと、リンゴをかじった時のような酸が感じられるのが特長です。ラベル通り魚介類に合うか検証しました。カキフライに塩で合わせてみると、牡蠣自体の風味が際立つ結果になったので「牡蠣大好き!」という方は、ぜひお試しいただきたい組み合わせです。
他のワインで合わせるときは、“揚げ物に絞るレモンの代わり”になるような感覚で選ぶと、ペアリングはうまくいくでしょう。
品種:ソーヴィニヨンブラン100%
カキフライとリースリングの橋渡しは辛子!
フランス産「ギュスターヴロレンツ リースリング」は、品種特有のぺトロール香も穏やかで、オイリーな感じもしない綺麗な造り。グレープフルーツやライムの果肉のようなジューシーな酸と風味が魅力です。
ワインが持つ柑橘類のフルーティな風味と、醤油+辛子で食べるカキフライは、非常に美味しい組み合わせであることを新発見!辛子が料理とワイン両方を繋ぐ、良いアクセントになっています。もちろん塩でも美味しくいただけますが、その時も辛子はお忘れなく!
品種:リースリング100%
まとめ
この記事を書いた人
栃木県出身。アパレルや医療関係と、お酒とは関係のない仕事をしていたが、「この仕事をずっとやって生きていくのか」と自問自答。本当に好きなことを仕事にすべく、社長にラブレター作戦で柴田屋に無事入社。今は広報としてそして、柴田屋のいちファンとして、日々会社の魅力発信に勤しむ。無人島に何か1つだけ持っていけるとしたら、無限に尽きないシャンパーニュがいい。