ワイン醸造用ブドウはどれくらい甘い?味わいや、原料まで徹底比較!
店舗でのお客様との会話で「ワイン用のブドウは甘いの?」とよく言われます。
ブドウというと瑞々しい食用のイメージがあるからだと思うのですが・・・。
今回はそんなブドウについてのお話です。
1.ワイン用のブドウの糖度はどれぐらい?
食用ブドウの糖度は、18〜20度(BRIX値)に対して、ワイン用は、20〜25度(BRIX値)。(BRIXとは光の屈折で糖分を計測した値のことです。)
食用ブドウと糖度を比べてみました。
他の果物と比べて見ても、ワイン用ブドウはダントツに糖度が高いこと分かります。
また、ワイン用のブドウは食用にくらべて小粒です。その分、ワインの味わい成分が凝縮されており、果皮からくるフレーバーを出すことが出来ます。
2.ワインの作り方はぶどうをしぼるだけ?
ワインが造られた当初は、ブドウをつぶしてそのまま発酵させるシンプルな方法が一般的と言われていました。
現代ではもちろん温度管理や、瓶詰など多くの工程があります。
ワインの原材料
ワインの原材料はブドウ以外に何が使われているかご存じですか?
参考までに、一般的な醸造酒の原材料をまとめてみました。
結論として、ワインはブドウのみで造る事ができる唯一のお酒です。
ワインを醸造する時に、まずは果皮と種を一緒に潰してジュースにします。
そうすると、果皮についている野生酵母が一緒にジュースに混ざります。
その後、野生酵母がブドウ果汁(糖分)を食べることで発酵し、ワインが造られます。
ブドウ果汁(糖分)+酵母=ワイン(アルコール発酵)
3.ワイン用ブドウの収穫時期はどれくらい?
ブドウの収穫タイミングは、ブドウの開花から100日後と言われています。
実際は、果皮の色づき、糖分(アルコール度数)、酸のバランスを見て、収穫日を決めています。
ブドウの成熟に欠かせないものは?
ブドウが成熟するためには、糖分、水分、ミネラル分の吸収が欠かせません。
糖分は、光合成により葉から養分を生成し、水分、ミネラル分は土から吸収しています。
このバランスは、ワインの味わいに大きく影響があります。
柴田屋おすすめワイン
ポッセンテ アビル
ポッセンテは、ブドウの自然な甘みや香りを引き出す造り方が上手な生産者です。
その中でもアビルは、アロマブドウと言われているジビッボ(マスカット・アレキサンドリア)、
ソーヴィニヨン・ブランが使われており、フルーティで花の様な香りと、ほのかな甘み、丸み
があり上品な口当たりに由来します。スムーズな口当たりとミネラル感が心地よく感じられ
ます。
■原産国:イタリア シチリア州
■品種:ジビッボ85%、ソーヴィニヨン・ブラン15%
■ALC:12.0%
■EUオーガニック認証
オススメの料理:パテ・ド・カンパーニュ、桃のカプレーゼ