クリスマスビール
クリスマスビールとは
クリスマスビールとは、シナモン、オレンジピール、クローブ、バニラなどを加えたアルコール度数の高いクリスマスエールというスタイルのビールのこと。
クローブ
シナモン
バニラ
オレンジピール
クリスマスエールの歴史
長期保存技術が発達していなかった時代に、腐敗を防ぐ目的でクローブ、シナモン、リコリスなどスパイス類を多く使い、長期間の発酵、熟成を行ってアルコール度数を高めて造られたビールが、クリスマスエールの始まりといわれています。腐敗防止のためホップをたくさん使って生まれたIPAや、一定期間醸造が禁じられた時期に、熟成させる目的で生まれたメルツェン(オクトーバーフェストビア)なども、保存の知恵から生まれたビールスタイルです。
クリスマスビール『シメイ・ブルー』
クリスマスビールの楽しみ方
陶器のビアマグで飲む
お店によっては、専用の陶器製ビアマグで提供している場合もあるので、見かけたらぜひお試しください。
10℃前後まで温度を上げる
ホットワインやホットサイダーのように、ゆっくりと香りを楽しみながら飲めるような味わいに仕上がっているビールが多く、10℃前後まで上昇させ、様々なスパイスの香りが広がってきてから飲むのもツウな楽しみ方です。
クリスマス料理とペアリング
シュトーレンやジンジャークッキー
クリスマスの伝統的な定番おやつ。スパイスたっぷりな甘いお菓子には、同じくスパイスがふんだんに使われたクリスマスビールを合わせて。
鴨ローストやローストチキン
ハーブやスパイス、フルーツを使った温かいロースト肉には、温度を10℃前後に上げたクリスマスビールがぴったり。
まとめ
先人の知恵から生まれたクリスマスビールは、寒い時期にこそ楽しめる美味しいビール。
ちなみに、冬場にリリースされるビールはアルコール度数の高い商品が多く、実際には温かくなくても度数が8%程度になると、喉を通ったときに温かさを感じることから「ウィンター・ウォーマー」と呼ばれることもあります。
ビール工房では、ビールを温めてから提供するホットエールが常連様を中心に人気です。ビール版熱燗のような新感覚なお酒なので、是非試していただきたい1品です。
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