ポッセンテ
シチリアワインの歴史と共に歩む
家族経営ワイナリー
テロワールの特性を活かし
本物のシチリアの味を目指す
ポッセンテの主な生産地はシチリア島西部、ヨーロッパ最大のワイン産地であるトラーパニ。海抜400メートルに位置し、典型的な地中海気候で、丘を横断する斜面は、砂質と白亜質が合わさった土壌です。2つのDOC、アルカモとサラパルータにある37ヘクタールの畑からできるワインは、鮮烈で強い風味を持っています。それらの土壌からポッセンテのワインは生まれ、その土地のブドウの個性を表現しています。
ワイナリー訪問記
飛行機でシチリア島へ。
ヨーロッパ最大のワイン産地であるトラーパニに位置す「Possente(ポッセンテ)」にお邪魔しました。 柴田屋ではすっかりお馴染みになりました、ステファノ兄弟そしてマリアさんが出迎えてくれました。
ワイナリーのシンボルとして入口にオリーブが植えてありました。オリーブの木は平和の象徴らしく、その樹齢は100年にもなるのだとか。
早速、畑へ。
噂には聞いていましたが風が強い!強い!!ビュービューです。この風が虫を寄せ付けず、自然派ワインを醸せる一因になっています。それにしてもすごい風でした。百聞は一見に如かず。
土壌は細かい砂の質と、ゴロゴロした土の塊がありました。それが土壌に空気の空間を作り、根っこが土深く伸びることを手伝ってくれています。実際に歩かせてもらったのですが、心地よくフカフカでした。同じ所にそら豆が植えられており、何故か聞いてみると、自然の肥料になるからだとのことでした。
醸造所へ移ります。
柴田屋でも大好評のバヒラ。ここでなんと、製品になる前(ステンレスタンクで発酵中)と、完成品との比較試飲をさせていただきました。バヒラは発酵してから-0℃以下で保ったのちボトリングされます。そのほうが泡が安定するからだそうです。たしかに比較して飲んでみると、完成形はよりきめ細かくスムーズでした。あの飲み口の心地よさは、こういうところから来るのかと納得です。
また、少し裏話も。昔はソービニヨン・ブランも加えていたそうなのですが、今はもう入れていません。そこにはステファノさんの、“地元のブドウ品種だけで造りたい、シチリアワインを愛しているので、バヒラには国際品種は使わない”というこだわりがありました。
ラハルの比較試飲もさせていただき、できたてと樽熟成1年の違いを体験しました。「ワインは生き物」、本当にそう感じさせられる経験でした。
オマケというわけではないですが、オリーブオイルの比較もさせていただきました。ポッセンテのオリーブオイルは本当に美味しいんです!
バヒラをはじめ、ステファノ、マリアさんには地元シチリアへの愛情と誇りを感じます。本人たちも、是非このシチリアワインを世界に広めたいと言っています。トラーパニ地区のワインはブドウの栽培量が多く、その分ワインも大量に生産され、質より量の傾向が見受けられます。それに反してポッセンテは、実際に訪問してみると更に痛感しますが、とても丁寧な造りで、何より一つ一つのワインに愛情が詰まっています。
商品一覧
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